高血圧薬と相性の悪い物
薬を服用しながらダイエットを行っている方も多いと思います。
薬と食品には、飲み合わせ・食べ合わせが悪いものがあり、薬の作用を弱めてしまったり、反対に薬の効果を強めて副作用を起こしてしまったりすることがあります。
今回は高血圧に関する薬と相性の悪いものを紹介します。
相性の悪い物1
・高血圧のお薬(カルシウム拮抗薬)+グレープフルーツ
グレープフルーツの果肉に含まれる「フラノクマリン類」という成分が薬の分解を阻害して、薬が効きすぎてしまいます。
[症状] 血圧が下がりすぎてしまったり、頭痛やめまいなどの症状が起ったりすることがあります。
グレープフルーツジュースでも影響があるのでジュースでの飲用も控えなければいけません。
最も多い例では「カルシウム拮抗薬」という種類の血圧降下薬で注意が必要です。
※フラノクマリンは、ダイダイ、はっさく、夏みかん、ブンタンなどの柑橘類に多く含まれているので避ける必要があります
相性の悪い物2
・ワルファリン(抗凝固剤)+納豆、青汁などビタミンKを多く含むもの
ワルファリンはビタミンKの働きを抑えることで血液を固まりにくくするいわゆる”血液をサラサラにする薬”です。
そのためビタミンKを多く含む納豆、青汁などを摂取すると、薬の効果を弱めてしまい、血液凝固が起こりやすくなります。
緑黄色野菜や海藻類にもビタミンKは多く含まれますが、通常の食事で摂る量であれば問題ありません。
納豆と同じようなネバネバの食べ物でもオクラ、山芋、なめこなどは食べても大丈夫です。
相性の悪い物3
・抗生物質+ミネラルを含むもの
ミネラル(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄など)を多く含むものと一部の抗生物質を一緒に服用すると、薬がミネラルと結合して吸収されにくくなり効果が弱まることがあります。
牛乳を飲みたい場合は、基本的に薬を飲む時間と2時間以上時間を空ければ問題ありません。